【チーム育児】が仕事の役に立つポイント3つ紹介

こんにちは。Kaziプロジェクト二戸です。

最近、料理のレパートリーがほんの少しだけ増えてきたけど、やっぱり納豆ごはんのコスパは最強だなあと感じる毎日です。

さて、今回のテーマ「【チーム育児】が仕事の役に立つポイント3つ紹介」ですが、以下のような悩みを抱えた方の背中を押したいと思って書いております。

  • 結婚して子どもを望んでいるけど、自分のキャリア形成にブレーキがかかるのが不安な方
  • 子育て中で時短勤務をしており、職場の方にどこか後ろめたさを感じている方
  • 職場に子育て世代の部下を抱えており、接し方に悩んでいるマネージャークラスの方

それでは、解説していきます。

「育児」と「仕事」の関係性

まずは「育児」と「仕事」の関係性をさらっと確認してみます。

一般的には「育児は仕事の足かせになる」といったネガティブなイメージを持たれている方が多く、対立関係にあるように思えます。

しかし、今回のテーマは「育児が仕事の役に立つ」ですので、一般的なイメージとは真逆のテーマになります。ネガティブなイメージの多くは、

  • 育児の突発的な対応に追われ、仕事のスケジュール管理がうまくいかなくなる
  • 昇進に影響がでる
  • 仕事も育児もうまく両立できず、葛藤に苦しむ

上記のようなイメージを抱いている方が多いようです。

その一方で、

  • 育児を経験後、仕事でも優先順位をつけて効率よくまわせるようになった
  • 子育て中の部下に対して、自分事として捉えて接することができるようになった

といった声もあります。ネガティブなイメージにスポットが当たりがちですが、育児が与える良い影響を抱いている方がいるのも事実です。

「育児」と「仕事」は決して対立関係にあるわけではなく、むしろお互いに良い影響を与える「相乗効果」があるのでは?という観点から、後述する理由3つを紹介していきます。

チーム育児とは?

理由を紹介する前に、冒頭から申し上げている「チーム育児」について認識しておきましょう。

「チーム育児」とは、下記のポイントを抑えながら、育児という大きなプロジェクトを乗り越えるために必要な取り組みです。

  • 1:協働の計画と実践
    家庭内での家事・育児役割分担の計画や状況把握
  • 2:育児情報の共有
    育児情報をめぐる家庭内での情報共有や育児方針の話し合い
  • 3:家庭外との連携
    家庭外の育児支援サービス提供者らとの関係構築や日々の連携

上記のポイントが「チーム育児」における重要なポイントです。

育児は「子どものお世話」はもちろんのこと、その他外部サービスを活用するための「育児体制づくり」がとても重要になってきます。

育児は二人だけで乗り越えるのではなく、多くの支援やサービスを活用しつつ乗り越えていくものです。

それでは、チーム育児が仕事に役立つポイントを解説していきます。

ポイント1:チーム育児がリーダーシップ向上につながる

ここでいうリーダーシップとは「目標に向かって人を引っ張る」や「課題解決のため計画を立案する」能力を指します。

要は、ゴールを設定して周りの人を引っ張る能力ですね。

リーダーシップ開発研究の権威者、モーガン・マッコールの調査によると、

  • 課題
  • 他人との繋がり
  • 修羅場
  • 職場外での経験

上記の経験がリーダーシップ向上につながると言われています。

通常これらの経験は職場でプレゼンを任されたり、大きなプロジェクトを任されるなどの経験の中で培われていきます。

しかし、ちょうど子育てを経験する年齢(30代前後など)と重なり、仕事へのウエイトを調整せざるをえない状況も多々あります。

そこで、育児も「大きなプロジェクト」として捉えることで、リーダーシップ向上につながるポイントが多くあることが分かります。

たとえばゴールを「夫婦が仕事を続けながら、子どもを健やかに育てる」と設定した場合、二人だけで達成することは困難なため、周り(外部サービスや親戚、地域の方など)との繋がりをつくり、課題をクリア、修羅場を経験しつつ乗り越えていく必要がでてきます。

これらの要素はリーダーシップ向上につながる経験と重なる部分が多様にあり、「育児」というプロジェクトを乗り越えることで、リーダーシップを発揮、向上につながります。

家事・育児を一人で頑張らなきゃ!と捉えてしまうとリーダーシップの向上には繋がらず、自分も苦しくなってしまいます。

周りを引っ張ると思うとなんだか重く感じますが、良い人間関係づくりを心がけようと意識するだけで、結果的に周りを巻き込み目標達成に近づいていくのだと思います。

以上、チーム育児はリーダーシップ向上につながるポイントを解説しました。

ポイント2:チーム育児がマネジメント力向上につながる

前述でチーム育児に必要はポイントとして「家庭外との連携」を紹介しました。「家庭外との連携」はまさに、マネジメントそのものと言えます。

つまりは「他人に〇〇を任せる」ということです。

子どものお世話を任せる、買い物を任せる、掃除を任せる、、、やることが山積みな育児において、自分一人が担当できる範囲には限界があります。

しかし、他の誰かに任せるというのはそれだけでもかなり難しい行為となります。

・誰に何を任せるのか?
・どう伝えればよいのか?

関係構築のためにはあらゆる場面を想定する必要があります。

この思考、行動は仕事でも同様です。

・上流、下流工程の部署にどう伝えればスムーズに仕事を進められるのか?
・どの外部の企業と連携するのか?
・どこの工程を任せるのか?

育児というプロジェクトを効率よくこなしていくには、家庭外との連携を強化し、「体制づくり」をしっかりとしていく必要があり、結果的に「マネジメント力向上」につながります。

誰かに指示をすることはとても難しいことだと思います。私もつい「自分でやってしまった方が、、」と思ってしまいがちです。

しかし、誰かに頼ることで自分の時間も確保できるし、何より目標達成に近づくカギになるのだと思います。

以上、育児はマネジメント力向上につながるポイントを解説しました。

ポイント3:チーム育児がヘルプ思考成長のカギとなる

ヘルプ思考とは、簡単にいうと「誰かに頼る」ことです。

周りに対し、「助けて」と発信することが良くないこと、自分でなんとかしなきゃと思ってしまう傾向が、男性よりも女性に多くみられるようです。

それはもちろん、女性としての責任感の表れですし素晴らしいことですが、その結果ワンオペ育児で体調を崩してしまう女性が増えているのも事実です。

「助けて」と言いづらい理由は、周りの空気、親世代からの教えや先入観など、様々な要因が考えられます。

真面目な女性ほど、「自分でなんかしないと!」と抱え込みがちです。

抱え込むなと言われても、実際近くに頼れる人がいないのだから仕方ないでしょ、、という意見もあるかと思いますが、決してそんなことはなく、「ポイント:2」で申し上げた「育児の体制づくり」は身内だけでなく、外部サービスを活用するということです。

まずは「自分でなんときゃ」という先入観をやめてみて、「助けて」といえる体質になることが大切です。

チーム育児として取り組むことで外部サービスの活用が視野に入り、乗り越えるための「体制づくり」ができてきます。

そして、「誰かに頼る」ことは仕事でも大きなメリットがあります。

一人で抱えこまず、職場のメンバーの頼りながら仕事を進め、よい人間関係、職場環境を築くことは会社にとっても大きな利益を生んでくれます。

正直、私も誰かに頼るのがとても苦手です。しかし、頼らざるおえない状況を経験することで、徐々に慣れていくのだと感じます。

以上、チーム育児がヘルプ思考成長のカギとなるを解説しました。

まとめ

  • 育児と仕事は決して対立関係にあるわけではなく、お互いが良い影響をもたらす要素もある
  • チーム育児とは「協働の計画と実践」「育児情報の共有」「家庭外との連携」を指す
  • チーム育児は、周りを巻き込みゴールへと導くリーダーシップが必要となる
  • チーム育児は、家庭外との連携が不可欠となり「体制づくり」がマネジメント力向上につながる
  • チーム育児を経験することでヘルプ思考が成長し、「助けて」といえる体質になる

いかがでしたでしょうか?紹介しきれない育児のメリットはまだまだ多くあります。

キャリア形成に不安を感じる方も、子育て中で会社に後ろめたさを感じている方も、子育て世代の部下を抱える上司の方も、育児の経験は「仕事」にネガティブな影響を与えるのではなく、業務のスキルアップにつながるかけがえのない経験値となり、会社にも大きなメリットを与えてくれます。

育児と仕事の関係について、前向きに捉えるきっかけになれば幸いです。

本記事は以上となります。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

参考文献
「育児は仕事の役に立つ〜「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ〜」
著者 浜屋 祐子 中原 淳

この記事を書いた人

kaziproject