女性の家事負担が多い理由とは? 独身の1人暮らし男子が考えてみた。

はじめまして。Kaziプロジェクト二戸です。

タイトルにある 女性の家事負担が多い理由。

なぜだと思いますか?

もちろん、様々な要因が絡み合った結果ですので、単純に「コレ」といった答えが出せるものではないです。しかし、原因を知っておくことはとても大切です。なぜなら、「対策」を考えることができるからです。

まずは日本の現状を共有したいと思います。

日本は世界一「夫が家事をしない」国
子供がいる夫婦の家事分担率で、日本の男性は各国比較最低の18.3%

国際社会調査プログラム(ISSP)が2012年に実施した「家族と性役割に関する意識調査」

男性ってそんなに家事してないんだ!?と、驚くと思います。自分も「家事=女性の担当」のような固定概念は、無くなりつつあるものだと勝手に思い込んでおりましたが、まだまだ残っているのが現実のようです。

このデータからみても、世間的に「なんとなくそういうもんだから」・・で片付けてしまうのは、家族に対してあまりにも無責任かもしれません。

家族でやるから「家事」。

以上のことを踏まえて、女性の家事負担が多い理由。その背景にある原因を共有できたらと思います。

原因その1 家事に対して不公平だと感じづらい空気感

「不公平」とは一体どういう時に感じるでしょうか?

小学生の頃、周りの友達がみんなポケモン金・銀を買って遊んでいる時、自分は買ってもらえなくて不公平だと感じる場合もあるかもしれません。

職場で、他部署は定時でさっさと帰るのに、自分の所属する部署は毎日残業が続いているとき、不公平だと感じる場合もあるかもしれません。

この2つに共通するポイントは、自分と周りを「比べている」ことです。

人は周りと比べて自分の立ち位置が劣っていたり、条件の悪い状況にあると感じたとき、「不公平」だと感じます。

つまり、周りの友達のうち1、2人がポケモンのゲームを持っていたとしても、その他大勢が持っていない場合は「不公平」と感じることもなく、欲しいとも思いません。

職場においても、他部署も毎日残業していて、自部署と同じタイミングで退社するような場合は「不公平」と感じません。

ではこの状況を「家事」に置き換えて考えてみます。

冒頭で紹介した画像からも分かるように、日本では世間一般的に「家事は女性が担当するもの」という空気感が浸透しています。そのような状況だと、世の奥様方はこう思います。

私がほぼ家事やってるなあ・・でも、どこの家庭も似たようなもんでしょうし・・仕方ないか・・

と。

実際、自分の母親もほぼすべての家事を担当しておりました。特に父親に文句も言わず、それが当然かのように淡々と。(今思うと母親の凄さを痛感しております・・)

つまり、自分の家事負担の多い状況に違和感を感じず、受け入れてしまうのです。諸外国からすると許容しがたい不公平さにもかかわらず、日本人女性の場合は受け入れている場合が多いようです。

なので、自分の家事負担が多い状況を「不公平」と感じづらいわけです。なぜなら、周りも似たような状況だからです。

以上が1つ目の原因、「家事に対して不公平だと感じづらい空気感」です。

原因その2 男女の家事スキル格差

自分は家事の中で特に「掃除」が苦手です。こまめにやる習慣が子供の頃から無いため、多少汚れていても「ま、いっか」となってしまいます。

このように、人それぞれ家事スキルの中でも得意、不得意があります。

ここで厄介なポイントが出てきます。それは、大変な家事ほど「高度なスキル」が必要になる、ということです。

では、「高度なスキル」が必要な家事を軽く紹介します。

・料理全般、洗濯、買い出しなど

次に、特にスキルを必要としない家事を紹介します。

・ゴミ出し、お風呂掃除、食器洗いなど

もはやお気づきだと思いますが、一般的に女性が得意とする家事は「高度なスキル」を必要とし、特に誰がやっても結果が変わらないような家事は男性が担当している状況です。

とはいえ、女性側としては「料理も洗濯も夫にもっと協力して欲しい!」と感じているので一度は夫にお願いしてみます。で、その期待に答えようと男性側も気合を入れて頑張ってみるものの、基本苦手ですから結果はご想像の通り、女性側が求めている結果とは程遠くなる場合が多いようです。

こうなると、男性側に「高度なスキル」を身につけてもらうしかない!となり、一生懸命アドバイスや方法を伝授しようとします。しかし、「高度なスキル」を習得できるほど余裕も時間も無いのが現実です。要するに習得してもらうための労力が多く、コスパが悪いわけです。

結果、自分でやったほうが早い・・となってしまいます。

以上が2つ目の原因、「男女の家事スキル格差」です。

原因その3 家事水準の不一致

先ほどの原因でも少々触れましたが、自分は「掃除」に対する家事水準が低いと思います。つまり、多少汚れていても「気にならない」わけです。しかし、他人からしたら「うわ、きたねー!」と感じる人もいるでしょう。

この状況が、「家事水準の不一致」です。

これを、夫婦間に置き換えて考えてみます。

女性が結婚相手に求めるスキルとして、「一人暮らし経験」の有無を重要視する場合が多くあります。理由としては、一人暮らしをする→強制的に家事をする=家事ができる人。のイメージが強いからです。

しかしここで気をつけなければならないのは、その人の家事水準です。いくら一人暮らしを経験していても、料理が面倒だから食事はほぼ外食かコンビニ弁当だったり、掃除は面倒だから最低限で済ませていたり(まさに僕)、このような家事水準では、とても女性が求めている水準とはいえません。

一方、実家暮らしだとしても、幼少期より積極的に家事に参加しているような男性の場合は、家事水準が高くなります。

この時、「夫婦どちらかが高すぎても、低すぎても不満が生まれる」ことが悩みポイントです。

当然ですが、家事水準の高い女性と家事水準の低い男性が結婚した場合、夫に家事をお願いしても結果が自分の水準には程遠いから不満が生まれるし、逆に家事水準の低い女性と家事水準が高い男性が結婚した場合、高いレベルの料理を求められたりしてストレスになるし・・

いずれにしても衝突が生まれ、もういい、自分でやる!・・とか、そんなに口うるさく言うんだったら自分でやってよ!・・と、なります。

以上が3つ目の原因、「家事水準の不一致」です。

まとめ

家事に対して不公平だと感じづらい空気感
自分の家事負担が大きくても、「周りの家庭もこんなもんだろう」と受け入れてしまっている女性が多い。

男女の家事スキル格差
高度なスキルが必要な家事(料理など)は女性のほうが得意な場合が多く、男性が身につけようとするには多くの労力を要してしまう。
結果、男性がやりやすい家事、女性がやりやすい家事をそれぞれ行う事になり、女性の担当が多くなる。

家事水準の不一致
人それぞれ自分の中での家事水準があり、夫婦間で「コレくらいでいいだろう」の水準に差があると不満が発生する。結果、水準の高い方(女性の場合が多い)家事を多く担当することとなる。

いかがでしたでしょうか?共感できる部分もあれば、いや、それはちょっと違うんじゃない?といった意見もあると思います。家事=家族単位で様々なパターンがありますので、違った意見もあるのが当然です。

しかし、統計として上記のような原因が多くみられるため、結果として女性の家事負担が多いのは事実のようです。

では、このような原因がわかった上でどのような「対策」ができるのか?自分なりに考えつつ、思いついた方法を様々な視点から今後紹介していきたいと思います。

以上で本記事を終了とします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考書籍 「仕事と家族」〜日本はなぜ働きづらく、産みにくいのか〜 2015年 筒井淳也著

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