こんにちは。Kaziプロジェクトの二戸です。
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
2025年がスタートして早くも二週間が経ちますね。年末年始の忙しいアレコレだったり、休暇中の生活リズムが落ち着き、徐々に「いつもの」リズムに戻りつつあるのではないでしょうか。
さて、今回のブログは「育児も家事も「シェア」が鍵!新年から始める家族会議のすすめ」というテーマでお届けしたいと思います。
「家事シェア」というキーワードは、当団体が大切にしているものでもあり、さらに、お正月に放送していた「逃げるは恥だが役に立つ(以下「逃げ恥」)」というドラマの内容になぞらえて、今一度「シェア」と「家族会議」に焦点を当てて考えてみましょう、という内容です。
それでは早速いきましょう!
1章:なぜ「家族会議」が必要なのか?
当団体でも声を大にして伝えてきたことではありますが、家事・育児の偏りはストレスや不満の原因になります。「自分はこんなにやっているのに・・」「自分だけがなぜ・・」というように、たとえ始めは小さな不満だとしても、チリが積もればなんとやらです。
ドラマ「逃げ恥」の中では、津崎平匡(星野源さん役)さん、森山みくり(新垣結衣さん役)さんの二人が家事分担で問題が生じたとき、互いを世帯の「経営責任者」として、本音で話し合う場面があります。
ここで重要なのは、会社で言うところの「雇用主」と「従業員」という主従関係ではなく、お互いが経営責任者という「フラットな関係である」ということです。
上下の関係は大勢を統率する場面では効果的ですが、その反面、自由な意見のやりとりを阻害してしまう場合もあります。
そして、自由な意見のやりとりができない状態は、冒頭にお話した「家事・育児の偏り」の原因になってしまいます。自由に言えない→抱え込む→なぜ自分だけ・・という負のループです。
だからこそ、「フラットな関係」で、お互いが「当事者意識」を持ち、本音で話し合う場面、つまり「家族会議」が必要になるというわけです。
2章:「家族会議」を成功させるためには?
とはいえ、いきなり「じゃあみんな集まって!家族会議するよー!」と言っても、「え??集まって何話すの・・?テレビ観たいんですけど・・」となってしまいます。
なので、集まる前にまずは「何を話し合うか?」を明確にすることが重要です。
分かりやすいものでいえば、現状担当している家事をリストアップし、家事分担の「見える化」を行う。そのうえで、じゃあこの分担をより快適に、偏り無く、家族でシェアしていくにはどうすればよいのか?を話し合う、という具合です。(※家事見える化シートの活用もオススメです)
家事分担の他にも、今年の◯月までは地域の集まりの役員になっているから、毎週の◯曜日の家事分担を見直したい、というように、変則的なスケジュールに沿ってどのように協力するのが望ましいのかを決める機会としても活用できます。
とはいえ、ガチガチに準備することを考えると億劫になってしまい、いとも簡単に「やーめた!」と、なってしまう可能性も考えられます。
ですので、目的をガチガチと定める…というよりかは、まずは「何を話し合うか」を決め、それをもとに「話し合う時間を設ける」ことが何より重要です。
3章:「家事」と「気持ち」を「シェア」する
「逃げ恥」では、お互いの仕事が切迫していくにつれて担当している家事についての不満がたまり、意見がぶつかり合う場面があります。
森山みくりさんは、津崎さんから家事代行サービスとして雇われていた時は「完璧な家事」をこなしていました。ただ、それはあくまで「給与が発生する仕事としての責任を果たすために」やっていたことでした。
雇用関係ではなく、「夫婦として」家事を担う場合、そこに金銭的な支払いは発生しません。であれば、「完璧な家事をする責任」は無く、あくまでボランティアとしての家事(やりたいときにやり、やりたくないときはやらない。そして、完璧を目指さない)をしますからね!!と、森山みくり側からの意見がぶつけられます。(※森山みくりさん役は「やりがい搾取」に断固反対という姿勢を持っています)
観ていて、なるほどな〜と頷いてしまいました。余裕があるときは多少が偏りがあってもカバーしあえるかもしれません。ただ、問題なのは「余裕が無い時」です。
生活していれば何かしらのトラブルだったり、急な用事が発生することは当然あります。そのなかで、つねに余裕を保っていられる人はそうそう多くはないのではないでしょうか。僕自身、余裕が無い時は家事は面倒だし、できればやりたくないと感じます。
とはいえ、その度にぶつかってばかりいても問題は解決しません。だからこそ、家事分担だけではなく、お互いの「正直な気持ち」を「シェア」することが重要なのではないかと思います。
そうやって様々なことを話し合っていくと、結局は「お互いの得意分野を見つける」「お互いができるときに、できることをやる」「お互い余裕がなく無理なときは、外部リソースを頼る」という、なんのひねりもない、当たり前の結論が導き出されます。ただ、その「当たり前」を家族で認識し、維持するために必要なのが「家族会議」とも言えるでしょう。
まとめ:「逃げ恥」から学ぶ「家族会議」の重要性
「家事を家族事に」するための一歩として「家族会議」の重要性を書いてみました。現実問題として、話し合ったところですぐに効果が現れたり、スムーズに進むことは少ないのかもしれません。
だからといって、話し合う頻度が少なくなればなるほど、お互いの意見が言いづらくなり、抱え込み、ギスギスしていきます。
「逃げ恥」での津崎夫妻には、「毎週火曜日はハグの日」というルールが設けられています。どれだけ喧嘩しようと、どれだけ余裕がなくとも、毎週火曜日だけは必ず「ハグをする」というルールです。
「ルール」は時には息苦しさをもたらしますが、時には「強制的にいつものリズムに戻ることができる」という安心感ももたらしてくれます。
何もかもがデジタルで合理的・効率的に直接言葉を交わすことなく物事を進めることができてしまう現代だからこそ、非合理的でアナログチックな「家族会議」を設けることで、多少めんどうでも直接言葉を交わしあい、気持ちを確かめ合うことが重要なのではと思います。
そんなわけで、まずは月1回。具体例として「毎月15日に、15分程度の家族会議」を、試してみてはいかがでしょうか?
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました!