大学生の意識調査について

 こんにちは。Kaziプロジェクトの木村です。

 今日は12月22日。2021年最後の「夫婦の日(22日)」を宣言します♪

 家事や育児、ライフプランなどについて、夫婦で話し合う「ふたり時間」をつくってみませんか?

 今回のテーマは、「大学生の意識調査」の中から「自身やパートナーの育児休業取得について」「企業の子育てに対する理解・協力体制と企業選定の関連性」の2つについて見ていきます。

 以下のような方々の参考になったら嬉しいです。

  • 企業の職場環境改善に関わる方
  • 企業の採用ご担当の方

 それでは、さっそく見ていきましょう。

大学生の意識調査

 今回引用するのは、宮城県にある尚絅学院大学の渡邊ゼミと当団体が共同で実施した「大学生の意識調査結果」です。

 調査目的は、大学生の「企業研究の方法」「就職に関する希望」「ライフプランと企業選定の関連性」等に関する現状を把握し、その結果を地元企業と共有することによって持続可能な地域社会の形成に貢献するもので、SDGs具体的なアクションになります。

 調査期間は、2021年9月21日~10月8日

 対象者は尚絅学院大学3・4年生、回答数は150件です。

自身やパートナーの育児休業取得について

 まずは、自分自身の育児休業取得に対する意識を見ていきます。

  男性のグラフを見ると、「取得したい」が48.6%、「どちらかといえば取得したい」が34.3%で、合わせると82.9%が育児休業取得に前向きな回答でした。

 女性のグラフを見ると、「取得したい」が89.8%、「どちらかといえば取得したい」が8.5%で、合わせると98.3%が育児休業取得に前向きな回答でした。

  男女を比較すると、男性が育児休業取得に対して消極的な印象を受けますが、8割以上の男子大学生が育児休業取得に前向きな意識があると考えると、今後の男性の育児休業取得率向上に期待が持てる結果となりました。

 次にパートナーの育児休業取得に対する意識を見ていきます。

 女性のグラフを見ると、パートナーに育児休業を「取得してほしい」が37.3%、「どちらかといえば取得してほしい」が50.8%で、合わせると88.1%がパートナーの育児休業取得を希望する結果となりました。 

 このことから、育児の多くを女性が担ってきた「固定的性別役割分担意識」は払拭できないながらも、大学生は夫婦が協力して育児を行うことを希望することが分かります。

企業の子育てに対する理解・協力体制と企業選定の関連性

 続いて、企業の子育てに対する理解・協力体制と企業選定の関連性について見ていきます。

 企業情報で「子育てに対する理解・協力体制の有無」は、企業選定に影響しますか?

 という質問に対して、全体では「はい」が82%。男女を比較すると6.2%の差はありますが、男性が77.8%と8割近い方が「はい」と回答しています。

 この結果をふまえ、企業側の対応として考えられることは、子育てに対する理解を深め、協力体制を整備することに加えて、そのことをしっかりと情報発信すること今後ますます大切になってくるのではないかと思います。

 体制を整備していく上で参考になるのが下のグラフです。

 整っていたら嬉しい協力体制の第1位は、「育休を取得しやすい職場の雰囲気」。雰囲気って重要なポイントですよね。その他の項目についても、取り組めるものから取り組んでいくことで協力体制が整備されていきます。

 これらの体制整備や情報発信をすることで、子育てに限らず、介護や病気の課題を抱えている皆さんも働きやすい環境・社会になっていったら良いなと思います。

まとめ

  • 男子大学生は、育児休業取得を希望することに前向き
  • 女子大学生は、パートナーが育児休業を取得することを希望する割合が高く、パートナーと協力して子育てしたいという意識が強い
  • 子育てに対する理解・協力体制の有無は企業選定にも影響を及ぼす可能性が高い。企業は今後、理解をさらに深めて体制を整備し、しっかりと情報発信していく必要がある
  • 整っていたら嬉しい協力体制を参考に、取り組めるところから職場環境の改善を進めてほしい

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

 今回は、「大学生の意識調査」の中から「自身やパートナーの育児休業取得について」「企業の子育てに対する理解・協力体制と企業選定の関連性」の2つについて見てきました。

 この意識調査は、実施する大学・地域などでも結果が異なると思いますが、若い世代の意識や価値観を知ることができる1つの指標になると思います。

 大切なことは、このデータをただ見て終わらせず、企業の職場環境や業務改善について話し合う“きっかけ”にしてもらえたら、調査に協力してくださった学生の皆さんや我々も嬉しく思います。

 この意識調査を“きっかけ”に、1つでも多くの企業がより良い職場環境づくりを実践し、1人でも多くの働く皆さんが「働きやすさ」と「働きがい」を感じられる社会になったら嬉しいです。

本日も、ステキな夫婦の日をお過ごしください♪

この記事を書いた人

kaziproject