こんにちは。Kaziプロジェクトの木村です。
今日は5月22日。今月も勝手に「夫婦の日(22日)」を宣言します!
家事や育児、ライフプランなどについて、夫婦で話し合う「ふたり時間」をつくってみませんか?
さて、今回のテーマ「“女性活躍をさまたげる2つの要因”によって起こること」は、以下のような「女性活躍」や「男女共同参画」に関わる皆さまの気づきや、推進していく上でのヒントになればと思って書きました。
- 組織の「女性活躍」に関わる方
- 自治体の「男性にとっての男女共同参画推進事業」に関わる方
- 組織で「SDGs」に関わる方
- 男性の「家庭進出」に興味のある方
それでは、詳しく見ていきましょう。
女性活躍をさまたげる2つの要因
「“女性活躍をさまたげる2つの要因”によって起こること」を見ていく前に、前回のおさらいです。
家庭における「女性活躍をさまたげる要因」として、以下の2つについて触れました。
▼要因①②の詳細はコチラ▼
要因①:女性への家事育児負担のかたより
要因②:根強い固定的性別役割分担意識
女性活躍をさまたげる2つの要因 – Kaziプロジェクト | 家事・育児でお困りなら「家事見える化シート」を活用してみよう! (kazipj.com)
要因①②が原因で起こることがあります。
家庭における「“女性活躍をさまたげる要因”によって起こること」として、以下の3つについて見ていきましょう。
- 起こること①:女性のストレス増加
- 起こること②:希望出生率の低下
- 起こること③:男性の育児休業取得率が低調
起こること①:女性のストレス増加
まずは、「うつ病・躁うつ病の総患者数の推移」を表した以下のグラフを見てみましょう。
うつ病・躁うつ病の総患者数(上のグラフ)は、全体として年々増加傾向なのがわかります。
そして、男性に比べると女性の比率が多くなっています。
年齢別に見ると、40歳代と60歳代が多くなっているのが分かります。40歳代は「子育て」。60歳代は「介護」が負担になっている可能性が考えられますね。
起こること②:希望出生率の低下
次に、「夫の家事育児時間と第2子以降の出生」を表した以下のグラフを見てみましょう。
夫の休日の家事・育児時間が「なし」の家庭での第2子以降の出生率は10%。「6時間以上」の家庭は87.1%。
グラフから分かる通り、夫の家事・育児時間と第2子以降の出生の状況は相関関係にあることが分かります。
第1子で夫の家事・育児の協力が得られない。いわゆる「ワンオペ家事・育児」の場合、第2子を育てられる自信が持てないというのが正直なところだと思います。
起こること③:男性の育休取得率が低調
最後に、「育児休業取得率の推移」を表した以下のグラフを見てみましょう。
グラフを見ると、女性の育児休業取得率は、ここ10年ほど80%超で推移している一方、男性は上昇傾向にあるものの、いまだに10%に届いていません(2019年は7.48%)。
男性の取得が伸びなければ、女性の負担が大きくなるのは必然です。
今後は、男性の育児休業取得率の向上はもちろん、育児休業の質向上にも目を向ける必要性がありますね。
現在、国会では「男性版産休」が盛り込まれた育児・介護休業法の改正案について議論されています。
男性の育休取得促進によって、「男性の家庭進出」が進むことに期待したいですね。
以上、「“女性活躍をさまたげる2つの要因”によって起こること」について見てきました。
2つの要因によって、様々なことが起こることが分かります。
そうならないためには、自治体・企業の理解や協力も必要不可欠です。やれるところから少しずつでも行動を起こしてもらえたら嬉しいです。
まとめ
- 女性は男性と比べてうつ・躁うつ病の患者数の割合が多く、子育てや介護世代で特に多くみられ、増加傾向にある
- 第2子以降の出生の割合は、夫の家事育児・時間の長さに比例する
- 男性の育児休業取得率は上昇傾向にあるが、女性の取得率に比べるとまだまだ少ない
いかがでしたでしょうか?家庭における「“女性活躍をさまたげる2つの要因”によって起こること」について見てきました。
男女共同参画社会の実現に向けて女性活躍の気運が高まっていますが、まだまだ障害があるように感じます。
次回(6月22日)は、本日ご紹介したことをふまえ、『女性活躍をさまたげる2つの要因』の解決策についてお伝えする予定です。
女性活躍をさまたげる2つの要因の解決策について、皆さまと一緒に考えていければと思っていますので、次回もお付き合いいただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ステキな夫婦の日をお過ごしください♪