こんにちは。Kaziプロジェクトの二戸です。
本記事では、下記のような悩みを抱えた方々の悩みに寄り添います。
- 良好な夫婦関係を築くコミュニケーション方法が知りたい
- 本当は家事をお願いしたいけど、上手く伝えられない
- つい自分の気持ちを抑えて、自分の負担が増えてしまう
- お願いをされると、本当は嫌だけど断れない
人間関係において「コミュニケーション」は切っても切り離せない大切な要素です。それは「夫婦」においても同じ。
しかし、伝え方一つとっても相手の気分、状況など、様々な状態を考えてながら伝える必要がありますよね。ちょっとしたことで自分の意図しない伝わり方をして、相手の機嫌を損ねてしまったり、ケンカに発展してしまったり、、。
良好な人間関係、良好な夫婦関係を保つためにも「自分の気持ちの正しい伝え方」を学ぶ必要があります。
特に夫婦関においては普段から生活を共にしているため、より気をつけながら会話する必要がありますね。
そこで今回紹介するのが「アサーティブコミュニケーション」です。あまり聞き慣れない言葉かと思いますが、分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
アサーティブコミュニケーションって?
はじめに「アサーティブ」について紹介します。
そもそも「アサーティブ」とは、自分の意見を素直に表現する(伝える)ことです。
自己主張のタイプの1つとされています。まずは自己主張のタイプをみてみましょう。
アサーティブ【主張的】
自己主張をしつつも、相手の気持ちを尊重し、お互いの意見を受け入れ、折り合いをつけながら結論を導き出せるタイプです。
例えば下記のようなタイプ。
- 自己主張をしっかりできる
- 相手の意見を受け入れられる
- 我慢することなく、お互いの意見を尊重できる
- 妥協するわけでもなく、お互いが気持ちよく会話できる
その他の自己主張のタイプも紹介します。
アグレッシブ【攻撃的】
しっかり自分の気持ちを伝えられるものの、相手への共感力が乏しく、自己中心的な考えで主張するタイプです。
例えば下記のようなタイプ。
- 自分さえ良ければいい
- 自分が勝ち上がることへの気持ちが強い
- 相手を見下し、常に優位に立とうとする
- 相手の気持ちを無視し、自分の気持ちを押し付ける
ノンアサーティブ【非主張的】
相手の気持ちを尊重できるものの、自分の気持ちを抑えてしまい、素直な気持ちを伝えられないタイプです。
例えば下記のようなタイプ。
- 自己主張をうまくできない
- お願いされると、本当は嫌だけど断れない
- 相手への共感力が強いものの、心の中では「こちらも気遣ってほしい」と感じている
- 自分の気持ちよりも、相手の気持ちを優先してしまう
つまり、「アサーティブ【主張的】」とは「アグレッシブ【攻撃的】と「ノンアサーティブ【非主張的】」の中間に位置する自己主張のタイプです。
自分の気持ちを抑えこむわけでもなく、相手の意見を無視するわけでもない。
お互いがお互いの意見を尊重しあい、気持ちよく会話を重ね、課題や問題解決へと導くことができるのが「アサーティブコミュニケーション」と言えます。
とはいえ、人は「感情」によってつい強く言ってしまったり、相手に対して自分の気持ちを伝えられなかったりするもの。
それではどういった方法で「アサーティブ」に会話を進めれば良いのか?具体例を交えて紹介していきます。
具体的なアサーティブコミュニケーション
具体例①:晩ごはんを用意してほしい場合
Aさん(35歳 女性)は子育てしつつ、家事のほぼ大半を担当しています。旦那さん(38歳 男性)の帰りは毎日19時頃であり、寝かしつけや子供の世話を担当しています。
ある日曜日の休日、Aさんの体調が優れず、晩ごはんの用意をするのがとても億劫でした。しかし、旦那さんも仕事で疲れているのか、晩ごはんを用意しなければならない時間が近づいても、ソファでボーッとゆっくりしています。その態度に若干Aさんもイライラしています。
ここでAさんはどうにか旦那さんに晩ごはんの用意をしてもらいたいと考えます。
まずはよくあるパターンから・・
Aさん「今日、晩ごはん用意してくれない?」
一見問題なさそうに見えますが、こちらのパターンで抜けているのが「自分の気持ち」と「相手への配慮」です。
もちろん自分が体調が悪い場合、イライラしている場合もありますし、「相手が担当して当然」という気持ちが強くなるかと思います。
しかし、もしかしたら相手(旦那さん)も仕事でとてもストレスがたまり、それらを解消するためにボーッとしているのかもしれませんよね。
なので、今回の場合であれば、
Aさん「私、体調が悪いんだよね」(まずは自分の気持ち、状態を素直に伝える)
Aさん「あなたも仕事で疲れてるとは思うけど、今日は晩ごはんを用意してくれないかな?」(相手への配慮を伝えつつ、やってほしい具体的な行動を提示する)
こういった伝え方であれば、相手も「なるほど」と納得することができ、行動へ移しやすくなります。
ただ漠然と「〇〇をやってほしい!」だったり「なんでやってくれなかったの!?」など、感情ばかりが先に伝わってしまうと、相手も感情的になりがちです。
具体例②:子どもの進路のことでゆっくりと話し合いする時間を持ちたい場合
引き続きAさんの家庭の場合でみていきましょう。
Aさんはお子さんの進路について悩んでいました。しかし、相談するにも旦那さんは子供を寝かしつけた後はすぐ寝てしまいます。休日に話し合いを持ちかけようとするも、「疲れてるからちょっと後で、、」と、話し合いに応じてくれません。
まずはよくあるパターンから・・
Aさん「子どもの進路のことで話したいことがあるんだけど、ちょっといい?」
こちらでも問題なく応じてくれる場合もあるかと思いますが、「自分の気持ち」と「相手への配慮」が欠けてしまっています。
なので、今回の場合は、
Aさん「私は子どもの進路のことで悩んでいて、話し合いたいと思っているの」
Aさん「あなたも疲れていると思うけど、大切な子どものために二人で話し合いましょう?」
ポイントとしては「I(私)メッセージ」という伝え方を意識してみましょう。
つまり、「私は〇〇について悩んでいる」だったり、「私は〇〇してほしいと思っている」という伝え方です。こういった伝え方をすることで、相手へ攻撃的な表現をすることなく、自分の気持ちを素直に伝えることができます。
感情的に伝えてしまう前に、まずは自分の気持ちを「I(私)メッセージ」として届けることを意識してみましょう。
「感謝の言葉」も忘れずに伝える
アサーティブコミュニケーションに欠かせない要素として、「相手への感謝の言葉」があります。「ねぎらい」「思いやり」「感謝」といった気持ちは、関係を良好に保つための重要な要素です。
いくらアサーティブに自分の気持ちを伝え、相手に応じてもらったとしても、その後の「感謝」が無い限り、その場しのぎで終わってしまいます。
相手の気持ちを尊重しつつ、自分の気持ちを素直に伝え、相手に行動してもらい、感謝する。
こういったコミュニケーションが自然とできてくると、常に「思いやり」のある行動ができるようになってきます。
まとめ【相手への思いやりを持って、自分の気持ちを伝えること】
誰しも精神的に辛い時、体力的に疲れているときはありますよね。しかし、相手もそれは同じかもしれません。
自分の気持ちばかりが先行して伝えてしまうと、相手からしたら「イラッ」としたり、「なんで?」という感情が芽生えやすくなります。お互いが心から「納得」して行動に移してもらうことが重要です。
そして日頃から感謝を伝えあうこと。
- 「疲れてるのに、いつも片付けしてくれてありがとう」
- 「いつも晩ごはん作ってくれてありがとう」
- 「いつも子どもの支度してくれてありがとう」
- 「いつもお風呂掃除してくれてありがとう」
どんな些細なことでも構いません。感謝の言葉があるだけで、一瞬にして「イライラ」が消えることもあります。
それだけ相手への感謝は大切な要素だと言えます
感情的になりそうなときは「アサーティブコミュニケーション」を思い出してみてくださいね。
I(私)メッセージで気持ちを伝え、相手の気持ちを配慮しながら、やってもらいたい行動を伝える。
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、こういったコミュニケーションが本当に大切になってきます。
本記事があなたの暮らしの参考になれば幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。