男性育休推進プロジェクト
宮城県
男性従業員
名前:T.Y
年齢:40歳
入社年数:15年目
家族構成:妻、夫、第一子
男性育休を取得しようと思ったきっかけ
元々、育児は2人協力してやるものと思っていたため、子どもが生まれたら育児休業を取得したいと考えていました。妻の妊娠を知ってから、出産後の新生児の状態や乳児の養育、産後の母体の状態などを私なりに調べていくうちに、取得しない選択肢はないと改めて思いました。
取得の目的
育児に専念するとともに、産後の妻の体調のサポートするために取得しました。
取得方法と期間
妻が出産直後の1ヶ月間、実家へ帰省していたため、自宅へ戻ってきたタイミングで約3ヶ月間の育児休業を取得しました。
育休中の過ごし方(育休中の行動、1日のスケジュールなど)
育休を取得した以上は、母乳をあげること以外は全部やろうと考えていました。うちは母乳とミルクの混合だったため、基本的に朝から夕方までを私が、夜から朝までを妻が育児を担当していました。この時期は睡眠不足になりがちなので、お互い少しでもまとまった睡眠がとれるよう育児を分担していました。家事全般は私が担当していました。
取得して良かったこと、気づいたこと、感想など(仕事、家庭)
全て子どもに合わせた生活になるので、最初のうちは慣れるのに苦労しましたし、やはり育児の大変さを実感しました。しかし、日を追うごとに出来ることが増えていく子どもの成長を傍にいて見守り、妻と一緒に喜ぶことができたことは本当に良かったと思います。
取得に向けて・育休中・復帰後 それぞれの場面での不安や課題(仕事、家庭)、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
私が所属する班は他と比べると班員も少ない上、私が班の中核的な役割を担っていたため、不在の間、業務をどう回してもらうかが課題でした。このため、休暇に入る前に、私が不在の間に行うべき業務の方針や詳細なスケジュール、段取りを見える化し、班員だけではなく関係部署とも共有するとともに、マニュアル化が可能な業務は出来る限りマニュアルを作成し、班員に予めレクチャーをしていました。私が育休から復帰したとき、私が事前に用意した資料等のおかげでスムーズに業務を引き継ぐことができたと班員に言っていただけて、安心しました。
育休取得をきっかけに「働き方」と「家事育児分担」に変化はあったか
「働き方」については、少しでも早く帰れるよう、マネジメントを一層意識して仕事をするようになりました。「家事育児分担」については、共働きなので、どちらかが育児をしているときは一方が家事をやるなど、臨機応変に対応しています。育休を取得したことで、育児も家事も一通りこなせるようになったことが大きいと思います。
男性の育休取得率や質を上げるにはどうしたら良いか
一定期間誰かが抜けたとしても必要最低限の業務を回すことができるマネジメントを日頃から行うとともに、育休を取得することが当たり前という環境づくりが重要だと思います。また、育休を取得したことにより、待遇の面で不利にならない制度づくりも必要だと思います。
宮城県内に勤務し、育休取得を検討している男性へのメッセージ
取得できる期間はそれぞれだと思いますが、この時期、父として夫として傍にいて家族を支える時間を持つことは、自分が考えている以上に大切だと実感しました。もしご検討されているなら是非取得することをお勧めします。
家庭(妻)
取得前に準備したこと、話し合ったこと(ご夫婦に質問)
育休を開始する時期と期間です。
準備・話し合いをしておけば良かったこと(ご夫婦に質問)
特になし
夫の育休取得に向けて・育休中・復帰後それぞれの場面での不安や課題、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
育休中は、時間制で交互に育児を分担していたので、スマートフォンのアプリ等を活用し、ミルクやおむつ替え、睡眠などの時間(量)や回数を2人で共有し、スムーズに交替できるようにしました。
夫の育休取得で良かったこと、気づいたこと、感想など
夫の育休取得で良かったことは主に次の3点です。1つ目は夫が育児をしている間、まとまった睡眠時間を確保することができ、産後の体の回復に集中することができたこと。2つ目は、ミルクの量や寝かしつけなど、すぐに2人で相談しながら育児をすることができたこと。3つ目は、早い段階から夫が育児に専念したことで、私が所用で出かけるときなど安心して任せることができたことです。
男性の育休取得率や質を上げるにはどうしたら良いか
育休を取得する側も雇用する側も、育休は取得すべきではなく、しなければならないものだと意識を変えることのほか、育休を取得する本人や不在時に業務をカバーする同僚等への所得面での手当を拡充していくことが必要だと思います。
夫の育休取得を検討している女性へのメッセージ
出産直後から3時間置きの授乳やおむつ替え、寝かしつけで、言葉どおり寝る間もない日々が始まります。更に産後は体だけではなく、ホルモンバランスの変化等で精神的にもまいってしまう時があります。そんなとき、傍で支えてくれる人がいることは本当に心強いです。育休取得を検討されているなら、是非取得されることをお勧めします。