アクション名
男性育休推進プロジェクト
株式会社ユーメディア
男性従業員
名 前:青砥 綾河
年 齢:36歳
入社年数:17年目
部 署:営業推進部 制作ソリューションチーム(主に印刷物のデータ作成を担当)
家族構成:妻・子(娘 1歳8ヶ月)



男性育休を取得しようと思ったきっかけ
妻の産後にかかる心身の負担を少しでも軽くしてあげたいという気持ちと、家族で過ごす貴重な時間を、大切にしたいと考えたのがきっかけです。
取得の目的
出産後は共働きを目標にしていたので、妻の復職後も家事と育児を分担できる協力体制を作ることを目的にしていました。また、お互いの両親にはできるだけ頼らず、夫婦で主体的に育児に関わっていきたいという思いがありました。
取得方法と期間
取得方法:まずは妻と話し合い、期間や時期について検討しました。その後、友人や先輩社員・上司へ相談し、会社のルールに沿って申請をしました。
期間:2ヶ月の育児休業+2ヶ月の時短勤務(9時~17時)
育休中の過ごし方(育休中の行動、1日のスケジュールなど)
出産前は完全母乳で育児する予定でしたが、妻の体調を考慮して、ミルクと母乳の混合育児にしました。夫婦で子育てを始めてからは、私は毎朝5時に起床してミルクの準備をしていました。朝昼晩の食事と家事全般は私の担当でした。夕食が済んだら翌朝に備えて私は早めに就寝しますが、妻は深夜2時まで授乳(またはミルク)してから就寝します。
取得して良かったこと、気づいたこと、感想など(仕事、家庭)
新生児のときから日々の成長を妻と一緒に見届けられたことは、今でも本当によかったと思っています。この時期に体験したことは、自分の子育てに対する自信にも繋がっていると感じます。
育休を取得する前は、何となく「家事と育児を夫婦で半々くらいで分担するのだろう」と考えていましたが、実際に始まってみると、育休中に父親がやらなくてはいけないことは家事が中心になることに気づきました。
取得に向けて・育休中・復帰後 それぞれの場面での不安や課題(仕事、家庭)、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
正直なところ、自分が休むことで職場に迷惑をかけてしまうのではないか、という申し訳ない気持ちがありました。そのため、できるだけ早い段階で上司やチームに意向を伝え、相談する時間を十分に確保することを心がけました。
育休中は、産後の妻が社会から孤立してしまうのではないか、ということが一番気がかりでした。そのため、訪問に来られた市の保健師さんには夫婦で話を聞いていただき、家庭では、妻が疲れや不安を一人で抱え込まないよう、何でも話せる雰囲気作りを大切にしていました。
育休終了後はいきなりフルタイム勤務に戻るのではなく、家族全員が新しい生活に慣れるための「助走期間」を作りたいと考えました。そこで、2ヶ月の育休が終わった後、さらに2ヶ月の時短勤務を取得しました。お陰で家事育児の分担を継続しながら、私自身も仕事のペースを徐々に取り戻すことができました。復帰に向けて柔軟な対応をしてくださった、会社とチームの仲間にはとても感謝しています。
育休取得をきっかけに「働き方」と「家事育児分担」に変化はあったか
育休を経験して、仕事における時間の使い方への意識が変わりました。育休中は常に子どものことが最優先で、自分たちの時間には限りがあります。そのため、とにかく無駄を省き、どうすれば効率的に作業できるかを考えて工夫するようになりました。復職後は以前にも増して仕事の効率が上がったと感じています。
宮城県内に勤務し、育休取得を検討している男性へのメッセージ
仕事のことを考えて『自分が休んだら…』と不安に思う気持ちは分かります。しかし、生まれたばかりの赤ちゃんと向き合う時間は、かけがえのない人生の宝物です。勇気を出して自分が大切にしたいと思った道を進んでください。それはパパにしかできない大事な仕事です。誠実な相談をすれば、仲間はきっと応援してくれますよ。
会社
取得に向けて・育休中・復帰後それぞれの場面での不安や課題、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
ハード面では2022年10月の育児・介護休業法の改正に伴い、会社独自制度も見直し。特別休暇として「チャイルドバース休暇(5日間)」を整備。子の出生予定日~出生後8週の期間で、最大5日間(半休までの分割可)を年次有給休暇とは別に取得できます。それ以前に導入していた「配偶者特別休暇(2日間)」及び「育児休業の最初の3日間の有給」を再定義し、より社員にとってわかりやすく使いやすい制度になるよう見直しを行いました。
復職の際には、育休中に復職前面談を実施。本人・上司・人事の3者で、丁寧に目線のすり合わせを行います。本人の意志、会社からの期待、それらをすり合わせながら、制度の活用した具体的な働き方を一緒に見出します。
育休・産後パパ育休等に関する研修の実施、相談体制の整備、自社の育休取得の事例提供、制度と育休取得促進に関する方針の周知について、どのように対応したか
会社の方針には「ダイバーシティ経営の推進」を掲げ、育児・介護休業法の対応や、両立支援制度の整備など全てにおいて、この考え方が貫かれています。異なるバックグラウンドを持ち、知と経験が多様な人材が中核で活躍することで、シナジーが起き、高い付加価値を生んでいく組織を目指しています。そのためにも、社員一人ひとりが自分自身でライフキャリアに長期的向き合うことができる、柔軟な選択ができる環境づくりを行っています。
顔が見える組織規模だからこそ、育児休業に関するサポートは一人ひとり丁寧に行います。
会社のイントラネットには「人事ポータルサイト」があり、「子どもが生まれる」方や「看護休暇を申請したい」時など、必要な時にはいつでもこのサイトを確認すると、誰にどのように相談すると良いのかがわかるようになっています。
育児休業の取得を検討している時点で、書面を用いて会社の両立支援制度の案内や、休職前~休職中~復帰後の一通りの流れを人事と一緒に確認をします。
男性の育休取得率や質を上げるにはどうしたら良いか
1人の男性社員が3か月の育児休業を取得した後、1~3か月の中長期で育休を取得する社員が続いています。事例ができることで取得しやすくなるのだと思いました。取得事例を知ってもらうことの必要性をより感じました。
育休取得を検討している男性社員へのメッセージ
社員と社員の家族の喜びは、チームメンバーや会社全体にとっても喜ばしいことです。自分だけではなくチームで仕事をしている、社員自身が誇りを持って仕事をしているからこそ、生まれる不安もあると思いますが、そこに信頼関係があればお互い様の精神でともに頑張ることができます。また、育児休業から復帰した社員に復帰後に声をかけると、多くの方が生産性が向上したと言います。より早く帰ろうと工夫するようになった、休む時に業務を引き継いだことで部下の成長につながった等。制限があると工夫が生まれることを社員が実体験していて、それが社内でもいい影響を発揮してくれています。
家庭(妻)
取得前に準備したこと、話し合ったこと
育休が始まる前に、産後の役割分担を話し合いました。私(妻)が授乳に専念できるよう、夫には家事全般と授乳以外の育児、そして飼っているインコのお世話をお願いしました。
準備・話し合いをしておけば良かったこと
夜の寝かしつけは、日によって交代で行えるように、話し合いをしておけば良かったです。わが家では、いつの間にか私(妻)の役割になってしまい、後から夫に代わってもらうのが難しくなってしまいました。
夫の育休取得に向けて・育休中・復帰後それぞれの場面での不安や課題、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
夫が仕事に復帰した後、一人で育児をしなくてはならないことが不安でした。ですが、復帰後も時短勤務を取ってくれたので、「17時には仕事が終わって必ず帰ってくる」という安心感が本当に大きかったです。帰宅したら夕食も作ってくれて、助かりました。
夫の育休取得で良かったこと、気づいたこと、感想など
夫の育休には、心も体も本当に助けられました。特に、私の体を気遣って母乳にいい食事を作ってくれたり、買い物に行くと私が好きなお菓子を買ってきてくれたりしました。
子育てに関する認証や表彰等
・2018年(平成30年) 経済産業省 新・ダイバーシティ経営企業100選に選定
・2017年(平成29年) 厚生労働省 プラチナくるみん
・2024年(令和6年) 仙台「四方よし」企業表彰【大賞】