こんにちは。Kaziプロジェクトの二戸です。
寒暖差が激しくて体調管理が難しい日々が続きますね。基本的なことではありますが、食事、運動、睡眠という生活の土台が崩れないようにすることが、なによりの風邪予防になるのかなと思っています。万全な体調で新年を迎えたいものです。
さて、今回は「家事の起源」についてお話してみようかなと思います。
「起源」なんていうとスケールが大きいように感じますが、今から歴史の授業を始めるわけではありません。さらっと堅苦しくない程度に、進化の過程について探求してみよう!という試みです。
もちろん、今現在も研究中のモノゴトですし、僕は専門家でもなんでもありませんので、話半分くらいに読んでいただけるとありがたいです。とはいえ、情報ソースは記載するようにします。
人間が集団生活をはじめ、どのように現在の「家事」というものに進化していったのか、一緒にみていきましょう!
第1章:「火」の発見と「調理」スキルの獲得!
人間が火を使い始めたのは、今からおよそ200万年前だそうです。火を使うことで、温かい場所を確保するだけでなく、食べ物を焼いて食べやすくする「調理」というスキルを獲得しました。
生の食べ物をそのまま食べるよりも、火で焼いたり煮たりすることで食材が柔らかくなり、消化しやすくなります。このおかげで、私たちは食べ物から効率よくエネルギーを取れるようになったんだとか。
例えば「牛」は4つの胃を持つのが特徴です。おもに食物繊維の消化を助けるために、ゆっくり噛んで、胃の中のものを再び口に戻して噛んで・・を繰り返し、徐々に体内にエネルギーを吸収します。
逆を言えば、生の食物からエネルギーを摂取するという行為は、「時間がかかる」のが普通だということ。
対して人間は「火」を用いて食べ物を「調理」することによって、消化しやすい状態に加工します。加工することによって、エネルギーを効率的に摂取できるようになったというわけですね。
さらに、火を使うことで「集団生活」にも大きな影響を与えたようです。多くの人と一緒に調理を行い、食事を行うことで「助け合いの気持ち」が芽生えたようです。
第2章:「掃除」は「衛生管理」から始まった!?
さらに時代が進み、約40万年前には、人類の祖先が洞窟や簡単な住居を作り、そこを「生活の場」として整えるようになりました。
今のような家ではありませんが、雨風をしのぎ、安心して休める場所を確保することは、生き残るためにとても重要でした。ここで重要になってきたのが、「衛生管理」という考え方です。
食べ物を住居に持ち込んで保管したり、排泄物を処理したりすることで、病気を防ぎ、健康を保つための工夫が求められるようになりました。
たとえば、食べ物を片付けずに放置すると、害虫や病原菌が集まり、病気のリスクが高まります。こうしたリスクを避けるために、住居の清潔さを保つことが重要になり、「掃除」や「片付け」が家事の一部として発達していったわけですね。
また、住居の管理や清掃は、家族や仲間の安全と健康を守るための活動でした。こうして「衛生管理」が家事の基本として根付いていき、健康を守るための重要なスキルとして進化の中で受け継がれるようになりました。
第3章:「分業」が生んだ「家事・育児」の役割
人類が進化する中で、家族や集団の中で役割分担をする「分業」が重要になってきました。
「家事」もこの分業の中の一つとして位置づけられていったようです。家族の中で誰かが狩りに出る一方で、誰かが食事の準備や住居の管理、子供の世話をするというように、役割を分担することで効率よく生活ができるようになりました。
当然、「育児」も家事の重要な役割の一つとなりました。人間の赤ちゃんは成長に時間がかかります。そのため、親だけでなく、祖父母や他の集団のメンバーが一緒に子供の世話をし、教育するという形が発展したようです。
上記のような「分業」は、まさに現代でも家庭の中で続いていますよね。
家族のメンバーが協力して家事を行うことで、家族全体の生活の質が向上させてきたと言えそうです。
まとめ
以上、「家事の起源」を、簡単ではありますがお話してきました。
火を使った調理、住居の衛生管理、そして分業による役割分担といった家事の要素は、我々が生き延び、快適に暮らすための「進化の産物」と言えそうですね。
なにかの役に立つわけではありませんが、「へ〜。そ〜なんだ」くらいに思っていただけたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
【参考文献】
火の賜物:リチャード・ランガム
銃・病原菌・鉄:ジャレド・ダイアモンド
WEBページ:独立行政法人農畜産業振興機構(【まめ知識】なぜ、牛の胃は4つもあるの?)