アクション名
男性育休推進プロジェクト
宮城県
男性従業員
名前:I.A
年齢:37歳
入社年数:13年目
部署(担当など):環境生活部廃棄物対策課
家族構成:妻、夫、第一子(2歳)
男性育休を取得しようと思ったきっかけ
まず、育児は夫婦で行うことが前提にありました。その上で、初めての育児であったこと、里帰りを選択しなかったこと、出産後の妻の心身の状況などを踏まえ、取得しようと思いました。
取得の目的
日々、成長していく子どもの姿を一番近くで見ていたいと思ったからです。また、初めての育児を2人で取り組むことで、今後の家事育児のバランスをどのようにとるかを試していきたいとも思ったためです。
取得方法と期間
宮城県では、予定日が分かった時点で、「新マイパパプラン」という育児参加計画書を作成することになっており、その作成にあたり、当時の職場の上司に育児休暇の取得について相談しました。取得期間については、妻への相談はもちろん、職場の上司や同僚とも調整した上で、繁忙期を避けて、1ヶ月半(5月中旬~6月末)ほど取得しました。
育休中の過ごし方(育休中の行動、1日のスケジュールなど)
妻への負担をなるべく減らしたいと考え、食事の準備や掃除、子どものお風呂など、自分(夫)ができることは極力を行うことにしました。
2:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
4:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
6:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
8:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
8:30~ 朝食の準備~片付け
9:00~ ゴミ捨て
9:30~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
10:00~ 掃除
11:00~ 昼食の準備~片付け
12:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)、寝かしつけ
14:30~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)、寝かしつけ
15:00~ 食材の買いだし
16:30~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
17:00~ お風呂(沐浴)
17:30~ 夕食準備~片付け
19:30~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
22:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
24:00~ オムツ交換・授乳(母乳ミルク混合)
※夜中は、あまり起きることができず、妻には負担をかけてしまった分、日中の家事育児は極力行うことでバランスをとっていました。
取得して良かったこと、気づいたこと、感想など(仕事、家庭)
生後間もない時期に夫婦2人で育児を経験できたことで、復帰後も育児の大変さを妻と共有することができました。また、事前に育児について想像していましたが、実際に育児を体験する前と後では育児に対する意識が変わりました。
取得に向けて・育休中・復帰後 それぞれの場面での不安や課題(仕事、家庭)、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
取得するにあたり、自分の担当業務については、他の職員が行うことになるので、過度な負担をかけないか不安がありました。これについては、取得までに可能な限り前倒しで業務を進めたり、育休中に想定される業務を引き継いだりしました。
育休中は、仕事と育児をうまく両立できるか復帰時期が近づくにつれて不安がありました。復帰後は、育休中と比較し、どうしても平日に育児に関わる時間が減るため、子どもの生活リズムに合わせて、勤務形態を見直しました。(8:30出勤→9:00出勤)
育休取得をきっかけに「働き方」と「家事育児分担」に変化はあったか
効率的な仕事の仕方については、日頃から意識するようにしていますが、育休取得前までは、「終わらないなら残業して終わらせればよい」という気持ちもありました。今では、残業している時間分だけ妻が家事育児をすることになるので、極力定時退庁できるように、より一層効率性の高い仕事の仕方を意識するとともに、その業務の意味や目的を考え、スクラップできる業務はないかという考えも持つようになりました。
家事育児の分担は、育休中、夫復帰・妻の産休中、共働きと状況も変わっていますが、現在妻が時短勤務を取得している都合上、平日は家事育児の負担が妻にいくことが多いので、休日はなるべく家事育児を担当するとともに、妻にリフレッシュするように促しています。
男性の育休取得率や質を上げるにはどうしたら良いか
過去に育休を取得した男性職員もいて、取得しやすい雰囲気だったため、「取って当たり前」のような雰囲気を周囲から作っていくことが重要だと思うので、企業や行政で取得している事例を積極的に普及啓発し、社会全体で子育ての機運を高めていくことが必須だと思います。
一方、育休取得職員の業務をフォローする方もいるため、これらの方々への一定の配慮やリターン(昇給や業績評価など)も併せて検討し、制度化することで、お互いwinーwinで不公平感のないシステムになっていくのではないでしょうか。
宮城県内に勤務し、育休取得を検討している男性へのメッセージ
育休を取る時間がない、人員もないという状況も往々にしてあるかと思いますが、まずは、1回短期間でもよいので取得することで、子どもの成長や子育てを通じた妻とのやりとりなどといった家庭生活の充実だけではなく、仕事への取り組み方などの意識も変わり、自分自身の成長にも繋がると思います。検討している方は、この投稿を1つの事例として、妻や職場に相談してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
家庭(妻)
取得前に準備したこと、話し合ったこと(ご夫婦に質問)
新型コロナウイルス感染症の拡大の影響もあり、機会も少なかったですが、出産前にノビスクのプレパパママ講座などの子育て関係のイベントに積極的に参加しました。
準備・話し合いをしておけば良かったこと(ご夫婦に質問)
出産後間もないこと(沐浴)などについては話し合っていましたが、産後ケアなどの子育て支援サービスについて、もっと調べておけばよかったと思いました。子どもが産まれて生活リズムが慣れたころに、色々調べ始めても時期が遅かったように感じます。また、家事は宅配サービスを利用することで、育児により多くの時間をかけることができたのではないかと思いました。
夫の育休取得に向けて・育休中・復帰後それぞれの場面での不安や課題、それらに対して見直したことや工夫したこと、その変化(成果)
育休中は、夫の復帰後、育児を1人でこなせるか不安でした。
復帰後は、夫の残業が続くとワンオペ育児になることが多く、心身ともに負担が大きかったと思います。そのため、育児を少しでもやりやすくするため、改めて抱っこ紐など育児に必要なグッズを揃えました。
夫の育休取得で良かったこと、気づいたこと、感想など
夫婦とも子育て初心者という状態で一緒に育児に関わっていけたことが良かったと思います。
男性の育休取得率や質を上げるにはどうしたら良いか
職場の雰囲気、特に上司からの理解があると取得率の向上に繋がると思います。また、担当が1人抜けた場合でも、安心して回せる職場環境を構築することがよいと思います。
夫の育休取得を検討している女性へのメッセージ
子育ては夫婦で一緒にするものなので、ぜひご主人に取得するように働きかけてください。特に出産後間もない時期だと、心身ともに不安定な時期でもあるので、ご主人を初めとした信頼できる人が側にいると安心して育児ができると思います。